半沢直樹 原作モデル銀行の破綻

半沢直樹の原作モデルで、銀行の一つは破綻しており金融庁検査に真剣な理由ですね。半沢直樹のドラマは、みずほ銀行出身者が監修しており、三菱東京UFJ銀行の内部と異なるのか気になりますね。
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(1)半沢直樹のドラマと金融庁検査

半沢直樹のドラマが話題になっていますが、第一部と第二部で様々な点で違いがあります。半沢直樹の第一部は、中小企業への銀行融資と倒産企業からの債権回収が主なテーマであり、税務署の関係者が登場します。

半沢直樹の第二部は、大企業の経営再建と金融庁検査が主な話題となっており、ドラマは2013年9月22日が最終回となっています。半沢直樹のモデルになっている銀行について見ると、破綻した銀行やドラマの監修者により、銀行の雰囲気がでているようですね。

半沢直樹最終回ドラマと原作の違いでまとめましたが、ドラマでは半沢直樹の妻である半沢花が、疎開資料の場所を移して半沢直樹を助けています。半沢直樹は半沢花に対して喜びを見せていましたが、金融庁検査で破綻したり逮捕された銀行があることを考えると、納得できるのではないでしょうか。

(2)黒崎検査官が検査妨害で消滅させた銀行

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UFJ銀行
金融庁検査の検査妨害
疎開資料が内部告発により発見される
UFJ銀行の役員など検査妨害で逮捕されて告発
UFJ銀行の取引先でダイエーなど大口融資先が格下げ
東京三菱銀行がUFJ銀行を買収して、三菱東京UFJ銀行が誕生
半沢直樹など東京中央銀行の銀行員が金融庁検査をなぜ恐れているのか、気になっている方は多いのではないでしょうか。金融庁検査で有名であるのはUFJ銀行ですが、金融庁への内部告発で疎開資料が発見されて、格下げされたり役員などが逮捕されます。

UFJ銀行は、ダイエーなど大口融資先が格下げされたことで、大赤字となり単独での存続が困難になります。東京三菱銀行がUFJ銀行を買収することになり、世界最大の銀行となりUFJ銀行は消滅することになります。

三菱東京UFJ銀行が買収されてからしばらくすると、景気回復によりUFJ銀行の多額の貸倒引当金は不要となり、数千億円の戻入による利益が計上されており金融庁検査は疑問視されています。

半沢直樹 出向理由と黒幕頭取を見ると、ドラマ最終回では、金融庁検査官と銀行取締役の関係者が婚約しており問題となっています。半沢直樹の出向した理由を見ると、合併した銀行が組織を優先して出向を命じたことが分かりますね。

(3)銀行の状況

半沢直樹で東京中央銀行の金融庁検査に対する、気迫が伝わった方が多いと思いますが、銀行破綻や役員退任の可能性があったことが理由ですね。
りそな銀行 国有化
UFJ銀行 金融庁検査妨害で告発、銀行が消滅
東京三菱銀行 池井戸潤さんが出身の銀行
みずほ銀行
三井住友銀行
半沢直樹の原作者である池井戸純さんは、三菱銀行出身ですので、当時であれば東京三菱銀行がモデルであるかのように思えます。半沢直樹のモデルになった銀行について、原作者の池井戸潤さんが、週間ダイヤモンド2013年9月21日号語っています。

半沢直樹ドラマの舞台裏を見ると、テレビを通じて見ている映像は、東京三菱銀行を描いたものではない可能性が高いようですね。

(4)半沢直樹ドラマのモデルと銀行

20130924007feb9c3fc44c61三菱東京銀行が外見的な部分
みずほ銀行がカルチャー テレビドラマをみずほ出身者が監修
三井住友銀行 土下座は近い
半沢直樹のドラマは、みずほ銀行の出身者が監修を行っているようですね。半沢直樹のドラマを見て、みずほ銀行の窓口や銀行員の対応を比較するのも、一つの楽しみ方かも知れませんね。

池井戸純さんは、半沢直樹の原作やドラマにある土下座は、三井住友銀行が近いと説明していますが、実際にそういったことがあったのか気になります。銀行によって、企業文化が異なるという指摘が以前からありますが、ダイヤモンドがアンケートをとっているので、簡単に見てみましょう。

(5)付き合いたい銀行 付き合いたくない銀行

銀行名 付き合いたい銀行 付き合いたくない銀行
三菱東京UFJ銀行 103社 14社
みずほ銀行 66社 14社
三井住友銀行 49社 20社
りそな銀行 13社 13社
地方銀行 25社 22社
信用金庫 信用組合 1社 29社
金融業を除く上場企業3359社が対象 362社から回答
半沢直樹についてのインタビューと同時に、付き合いたい銀行についてダイヤモンドが掲載しているので見てみましょう。ダイヤモンドの調査の注意点は、回答が1割であり上場企業が対象であることですね。

上場企業は、銀行融資だけでなく外国為替や証券市場からの資金調達など、多様な金融ニーズがありますのでメガバンクグループでなければ対応できないものが多いと言えます。金融機関全てを比較するのではなく、メガバンクで比較すると一つの参考指標になるかもしれないですね。

(6)三菱東京UFJ銀行の動向

カードローン審査緩い理由と自己破産
三菱東京UFJ銀行 横領詐欺の不祥事
半沢直樹の原作者である、池井戸純さんの時代と違う点は、三菱東京UFJ銀行が銀行カードローンを通じて積極的な融資を行っていることでしょうね。三菱東京UFJ銀行の頭取は、個人に対して積極的に融資を行うとしていますので、カードローンや住宅ローンの動向に注目ですね。

半沢直樹の第二部では、大和田常務や岸川取締役が浮き貸しに関与していることを、半沢の同期である近藤が捜査を行い証拠を見つけています。三菱東京UFJ銀行の銀行員が週刊誌で報じられており、大和田常務と異なり銀行からの迂回融資などではないようですが様々な銀行員がいることが分かります。

半沢直樹のドラマや原作を楽しむときに、金融庁検査でUFJ銀行のように疎開資料が発見された銀行があることや様々な銀行があることを考えると、銀行員が金融庁検査に一喜一憂している理由が分かるのではないでしょうか。
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