マー君活躍の裏に やっぱり愛妻・里田まいさん料理

20130913-00000027-mai-000-6-view今季、1シーズン連続最多の20勝を挙げたプロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手(24)。13日夜には21連勝を懸けてオリックス戦(Kスタ宮城)に先発登板する予定だ。勝ち星を伸ばすに従って、田中投手の妻でタレントの里田まいさん(29)がブログに公表している日々の食事に注目が集まり始めた。マー君の強さのヒントがここにある?

 ・エビとニンニクの芽の中華炒め

 ・アボカド、ほうれん草、レタス、コーン、トマト、ニンジンのサラダ

 ・豚肉とピーマンの塩昆布のごまあえ

 ・生サケとキノコのポン酢ホイル焼き

 ・小松菜とひじき入り油揚げの煮浸し

 ・セロリのお漬物

 ・玄米プラス白米

 ・アサリのおみそ汁

 20勝を控えた今月4日に公表された夕食のメニューがこれ。実に「1汁6菜」だ。

 ブログにはチンジャオロースーや中華風肉じゃがなど、手の込んだ料理も次々と登場。「脂質を抑えて食べ応えのあるものを意識した」「外食が続いたのでこの日はヘルシーな和食で」などのコメントが添えられている。

 里田さんは2002年、アイドルグループ「カントリー娘。」のメンバーとして歌手デビュー。田中投手とはテレビ番組での共演が縁で、12年3月に結婚した。「料理をちゃんとするようになったのは25歳を過ぎてから」とブログで告白する里田さん。最初は箸や茶わんの置き方も知らなかったという。だが、結婚を機に、スポーツ選手の食に特化したジュニア・アスリートフードマイスターの資格を取得。食生活を全面的に支えるべく、腕と知識を磨いた。田中投手は妻の手料理について「(スタッフの協力など)全部を含めて(の話)だが、一個一個については言い切れない」と明言は避けるが、「(妻をはじめ)スタッフらの協力なしではここまでやってこられなかった」と感謝する。

 ジュニア・アスリートフードマイスターとは、日本野菜ソムリエ協会(東京都渋谷区)がスポーツのための食事学として10年7月に始めた民間資格。上級資格の「アスリートフードマイスター」もある。資格取得に必要な養成講座では、競技やトレーニングに合わせた食事の考え方や献立作りを学び、市民ランナーやスポーツ選手の家族らが多く受講している。同協会によると「里田さんは教室の最前列で受講し、分からないことは熱心に質問するなど意欲的だった」という。

 「スポーツ選手は多くのエネルギー量を必要としますが、瞬発力や持久力、精神力などを高める栄養素を取り入れることでパフォーマンスの向上が期待できます」。ジュニア選手の親などを対象に食事指導を手がけ、自身もアスリートフードマイスターの資格を持つ管理栄養士の石村智子さん(52)は話す。

 里田さんの料理は肉や魚が多く、筋肉を増強、補修するたんぱく質がたっぷり。そして、栄養の消化吸収を助けるビタミンやミネラルを含む野菜が必ず組み合わせられている。血液量を増やす鉄分や、精神をリラックスさせる働きがあるカルシウムが多い小松菜も頻繁に登場。疲労回復効果があるクエン酸が豊富なグレープフルーツ、梅干しなどが添えられることも多く、石村さんは「よく勉強されている」と感心する。

 「食事で成績を急に上げることはできませんが、疲れにくい体を作ることは重要。東京五輪も決まり、アスリートフードへの関心が高まってほしい」と、石村さんは話している。