ALSOK株が一時ストップ高 レスリング存続決定で人気

2020年東京五輪開催決定を受けて、9日の東京株式市場では不動産、建設やスポーツ用品メーカーなどが株価を上昇するなか、レスリングの正式種目残留決定を受けて、警備会社のALSOK(綜合警備保障)も午前に一時ストップ高となるなど、株価を上げて年初来高値となった。

 ALSOKには五輪3連覇中の吉田沙保里、伊調馨の両選手を筆頭に、レスリングと柔道で多くのトップアスリートが所属。「五輪関連銘柄」として注目された。2020年の東京五輪開催とレスリング残留がダブルで決まったことで、買いが集まった。

 この日は取引開始から買いが殺到、しばらくして9時20分すぎに値幅制限いっぱいの400円、21.5%高の2260円で取引が成立。ストップ高となった。その後は徐々に上げ幅が縮小して10%未満に。午後は2000円を割り込んだあたりで値動きしている。

 ALSOKは9日、レスリングの存続決定を受けて、「最良の結果となった」などの「お知らせとお礼」を発表した。この中で、「ロビー活動など、できる限りのことをしてきたので、本当にうれしい」(吉田沙保里選手)、「五輪を目指して頑張る子供たちの夢や目標がなくならずに済んで、本当によかった」(伊調馨選手)との選手コメントも添えた。