暴行現場に金メダルの大野主将「殴っていない」

20130904-00000664-yom-000-1-view大学柔道の名門・天理大柔道部の男子4年生部員が同部の寮で1年生部員に暴力を振るい、うち1人に鼓膜を破るけがを負わせた問題で、世界選手権リオデジャネイロ大会の男子73キロ級で優勝した同部主将の大野将平選手(21)が暴行の現場に居合わせていたことがわかった。

 同大学の山田常則・副学長と、全日本柔道連盟(全柔連)理事でもある藤猪省太(ふじいしょうぞう)部長らが4日午前、記者会見を開いて明らかにし、「今後の調査次第で処分するかどうかを検討する」とした。また、全柔連の宇野博昌事務局長は、同部の暴力問題について近く同大学から事情を聞く方針を示した。

 大学によると、今年5月中旬、大野選手を含む4年生部員6人が寮で1年生全部員28人を集め、うち4人の4年生部員が1年生約10人の顔を平手打ちした。大学の聞き取りに対し、4人は暴力を認めた。大野選手は居合わせていたが、「自分は殴っていない」と説明。「(暴行を)止められず、ふがいない。申し訳ない」と話したという。