2ちゃんねる運営、2ちゃんねるビューア利用者のログ流出で説明とお詫び

2ちゃんねる運営は8月31日、2ちゃんねる掲示板の書き込みログが流出した件について説明と謝罪を発表した。

 2ちゃんねる運営の説明によれば、2ちゃんねるビューア(●)を経由した2ちゃんねるビューア利用者の書き込みログを送信するデバッグ用のシステムが入っていたことで、N.T. Technology社が運営する2ちゃんねるビューアのサーバーに書き込みログが蓄積されたと考えられるとしている。

 今回の発表の内容から、2ちゃんねるビューアを運営するN.T. Technology社がクラックされた際に2ちゃんねるビューア利用者の書き込みログ(書き込みの内容は含まない)も合わせて流出したと2ちゃんねる運営では推定しているようだ。

 利用者のクレジットカード情報が漏洩した「2ちゃんねるビューア」を運営するN.T. Technology社から、「2ちゃんねるビューア」登録時の利用者情報が流出したのは既報の通りだが、同時に「2ちゃんねるビューア」利用者の2ちゃんねる書き込みログもTor掲示板にアップロードされた。

 個人情報漏えい被害者となった利用者からは、決済には必要なく、本来管理も別であるはずの2ちゃんねるの書き込みログなどが同時に流出したことについて、流出の事実が広まった8月25日当初から疑問の声が上がっていた。こうした疑問の声に対して、8月31日になってようやく2ちゃんねる運営がログなどの流出について説明と謝罪を発表した形だ。

 発表文では、N.T. Technology社の運営する「2ちゃんねるビューア」のサーバーがクラックされたことがN.T. Technology社で確認され同社から発表されていること、2ちゃんねる運営はN.T. Technology社とは別の団体で同社のシステムについて把握していないことを説明。

 その上で、2ちゃんねるのサーバーには、2ちゃんねるビューアを経由した書き込みを2ちゃんねるビューアのサーバに送信するデバック用のシステムが入っていたようだとして、このシステムにより2ちゃんねるビューアのサーバーに利用者のログが蓄積されたと考えられるとしている。

 2ちゃんねるビューアに関するシステムを2ちゃんねる内に実装した担当者は現在退職しており、実際にどのような仕組みで実現していたかについては、引き続き調査中であるという。また、現在2ちゃんねるでは2ちゃんねるビューアに関わるシステムはすべて停止しているとした。

 2ちゃんねるでは、どのようなシステムを2ちゃんねる内に実装するかのチェックなしで「2ちゃんねるビューア」を導入した点については2ちゃんねる運営側の怠慢であったとして、謝罪を表明した。

 また、ユーザー認証により、過去ログの参照や書き込み規制中のリモートホストからも書き込みが行えるサービスとしてp2.2ch.netがあるが、p2.2ch.netからの情報漏えいは現在までのところ確認できていないとしている。

 なお、今回2ちゃんねるビューア利用者の決済時に入力した情報や書き込みログの他、2ちゃんねる内で同一人証明に使われるトリップや記者キャップなども流出しているが、これらの情報が流出した経緯に関してはとくに触れられていない。