再ブレークの兆し 新生「モー娘。」が学んだAKB48の手法

20130828-00000002-nkgendai-000-2-view自宅不倫騒動以降、表舞台から姿を消した矢口真里(30)の古巣「モーニング娘。」が、再ブレークの兆しだ。無論、矢口のおかげではない。

“先輩”の不倫騒動が公になる1カ月前、グループ通算53枚目のシングル「ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない」を発売。初週9.4万枚を売り上げ、オリコンの週間ランキング首位に初登場。前作に続き、11年ぶりに2作連続で1位になっているからだ。

 そして、老舗音楽番組への出演。先週金曜(23日)放送の「ミュージックステーション」に6年ぶりに登場し、“完全復活ののろし”を上げたのだった。しかも、モー娘のファンを公言するマツコ・デラックスが異例のVTR出演。「殺伐とした日常に彼女たちのDVDが癒やしになっている」「凄いことしてるわね、この娘たち」などと、絶賛コメントを寄せたのだ。

 ゴマキや中澤など“昔の名前”ならともかく、今のメンバーの誰一人として名前も顔も分からない、というのはごもっとも。簡単に説明すれば97年のデビュー以来、メンバーが入れ代わり立ち代わりで、現在は10人体制。古参でリーダーの道重さゆみ(24)以外、全員10代。平均年齢16歳という若さを生かし「フォーメーションダンス」で動き回るのを売りにしている。

 AKB48全盛の今、何を今更という感じはあるが、実は「モー娘は落ち目といわれながらも、廃れずに、デビューシングルからずっとオリコン初登場6位以内をキープし続けてきた。底力のあるグループ」(音楽関係者)と評価は高い。ではなぜ、再ブレークと騒がれるのか。さる芸能関係者は、「AKB48の手法を学んだ」と、こう続ける。

「AKB48は大手代理店とタッグを組んで、あらゆる業界を巻き込んで売り出し、大成功した。モー娘もそれにならい、本格的に復活するため、大手広告代理店に一部マネジメントを委託したそうです。『Mステ』の出演も代理店のプッシュともっぱら。28日発売の最新シングルのPRも活発でメディア露出がグンと増えています。これまで自社の力で頑張ってきたモー娘ですが、アイドル戦国時代と再ブレークの追い風もあり、今が勝負時と踏んだのでしょう」

 矢口先輩もこっそり新メンバーからやり直しますか。