清水寺舞台の柱修理=380年ぶり―京都

清水の舞台で知られる世界遺産・清水寺(京都市東山区)本堂の柱の修理作業が22日、報道陣に公開された。柱の修理は明治期に一部行われたが、今回修理される9本は約380年前の再建後初めて。
 清水寺は京都府教育委員会に委託し、2008年から11年をかけ、本堂や阿弥陀堂、門などを修復する「平成の大修理」を実施している。
 府教委によると、今年の修理は本堂の柱が対象で、6月から開始。舞台を支えるケヤキの柱78本のうち、傷みの激しい9本の底部を、「根継(ねつぎ)」と呼ばれる伝統工法で取り換える。
 修理する柱の高さは最大14メートル、直径80センチ。礎石から上部30〜60センチの所で切り取り、新しいケヤキの柱を継ぎ足す。作業は9月下旬までかかるという。