村田「世界戦級」TV中継!カメラ、ド〜ンと13台

20130819-00000201-sph-000-2-view◆プロボクシング ▽スーパーミドル級6回戦 東洋太平洋ミドル級王者・柴田明雄―ロンドン五輪ミドル級金メダリスト・村田諒太(25日、東京・有明コロシアム) ロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太が、異例ずくめの中継で「世界」を伝える。東洋太平洋同級王者の柴田明雄とのプロデビュー戦に向けて19日、都内の三迫ジムで練習を公開。午後7時から2時間枠のゴールデンタイムで中継するフジテレビが、村田の主戦場となる世界の中量級を紹介する演出を計画。テレビカメラ13台を設置するなど世界戦並みの中継態勢を敷くことも決まった。

アマの頂点を極めた村田がプロの「世界」を教える。フジテレビは、世界的に人気が高い中量級の勢力図を知ってもらうために現在、人気選手たちの映像を急ピッチで収集中という。世界王者が軽量級に集中する日本の“お家事情”があり、同局の竹内太郎ゼネラルプロデューサーは「村田君は『こんな階級の中で戦うんですよ』と広く伝えていきたい」と語った。

 中継態勢も世界戦同様の規模で、通常は5台でまかなうカメラを13台設置することを決定。スーパースローカメラや天井からつったカメラなど多彩で多角的な映像を狙う。スタッフも本場の米国などのビッグマッチの映像を研究中で、洗練された演出を目指す。

 村田は公開練習でトレーナーのイスマエル・サラス氏(55)を相手にミット打ちなどで汗を流した。3度の米合宿を振り返り、「未完成でもメダルを取れたのは才能があるということ。神が与えてくれた才能を生かし、ボクシングをやり切りたい」と晴れやかに語った。