駅トイレの汚水、川に流し20年 JR桜木町、配管ミス

横浜市中区のJR桜木町駅で、駅員用トイレなどの汚水が20年間、近くの大岡川に垂れ流しになっていたことが分かった。JR東日本横浜支社が2日、発表した。川に流れた汚水は計約1200立方メートル。施工業者の配管ミスという。

 1993年5月に駅舎が増築された際、本来は下水管につなぐ排水管を、施工業者が誤って雨水管につなげた。その結果、駅員用のトイレや洗面所、台所の流し台の3カ所から1日約0・2立方メートルの汚水が雨水管を通じて大岡川に流れた。

 駅舎を改修中の2日、業者が気づいてJRに連絡した。JRは、これらの施設の使用をやめたという。

 JRは、同様の工事ミスが町田駅(東京都町田市)でもあったと発表した。2003年3月からの約10年間で、事務所の風呂や洗濯の汚水計約2400立方メートルが近くの境川に流れたという。