あの職業の給料はいくら?「儲かる仕事、儲からない仕事2013」

お隣さんが何をしていくらもらっているのか、下世話といわれようが気になってしまうのが人情! とくに、自分の世界とは離れた職業は、いったいどれぐらいの報酬が得られるのか見当もつかないもの。誰もが気になる職業の給料事情を徹底調査。今日はその中でもニッチな職業の給料事情を紹介!

■おくりびとは安定した仕事
本木雅弘主演の映画『おくりびと』で、一躍認知度が上がった納棺師という仕事。その名のとおり、遺体を棺に納める専門家のことである。

仕事の内容は、亡くなった人をきれいにして送りだすこと。洋服を遺族の希望に応じて着替えさせ、顔そりや化粧をして、納棺をする。数十キロの遺体を動かす必要があるので、体力的にも大変である。実際、納棺師には、腰痛持ちになる人が多いという。

 納棺師は葬儀会社の社員なので、給料はその会社次第だ。大手の会社の場合、平均年収は500万〜600万円といったところ。景気には左右されないので、安定した仕事といえる。

■夏の夜を彩る職人 一人前になるまでが大変
これからの季節、繁忙期を迎えるのが花火師。こちらも花火を製造・企画する会社に所属するサラリーマンの場合が多い。花火会社は現在、全国に約130社ほどだ。花火師になるための資格はとくに設けられていないが、社団法人日本煙火協会が交付しているのが「煙火消費保安手帳」。協会会員は取得必須であり、ほとんどの花火師はこの手帳を持っている。

年収は所属している会社次第だが、初任給は15万円程度。とはいえ、経験を積むことで、年収1000万円を超える花火師もいるそうなので、目指しがいはありそうだ。

しかし、仕事の厳しさは並大抵ではない。というのも、花火師の世界には「玉貼り3年、星掛け5年」という言葉がある。玉貼りは花火が破裂したときに真球の形にするための最後の工程で、星掛けは花火が破裂したときに光る星をつくる作業のこと。少なく見積もっても、一人前の花火師になるまでは10年以上の修業が必要とされているのだ。

■万引きGメンは成果に応じて給料アップ
 私服で店舗内を見回り、万引き犯を捕まえるのが俗にいう「万引きGメン」。彼らは、正確には保安員などと呼ばれる。客になりきり店内を巡回し、怪しい人がいないかどうかをチェックしているのだ。

 万引きGメンは、スーパーにいるからといってその店の職員というわけではない。籍は警備会社にあり、そこから各地に派遣される。よって、給料はその警備会社によって異なる。ある万引きGメンの場合、最初は手取りで月16万円程度だったが、万引き犯を捕まえていくことで給料がアップし、年収400万円になったという。なお、万引き犯ではない人を引っ張ってしまった場合、罰金1万円を課している会社もあるらしい。