9月料金、287〜452円上昇=北海道など電力3社―茂木経産相、上げ幅決定

茂木敏充経済産業相は1日、森雅子消費者担当相と会談し、北海道、東北、四国の電力3社の家庭向け電気料金の値上げ幅を申請時より2〜3%程度、圧縮することを決めた。来週にも認可し、3社とも9月1日から実施する。燃料価格変動の影響も含めた9月の標準家庭の料金は、8月に比べ北海道電は287円上昇し7030円、東北電は452円上がって7482円、四国電が433円高の7467円となる。
 各社の平均の引き上げ幅は、北海道電7.73%(申請時10.20%)、東北電8.94%(同11.41%)、四国電7.80%(同10.94%)となった。企業向け料金の値上げ幅も縮小する。
 また東北電については、電力使用量が一定以下の利用者に対する上げ幅を抑える。会談後に記者会見した茂木経産相は「東北は被災地ということもあって、使用量が少ない方の負担が小さくなるようにした」と説明。森消費者相も「仮設住宅に住んでいる方への配慮をしていただいた」と評価した。
 政府は2日に関係閣僚会議を開き、値上げ幅を正式に決定する。政府の審査では、料金の原価が北海道電で136億円、東北電は333億円、四国電も131億円削られた。人件費や燃料費、修繕費の抑制が、上げ幅の圧縮に大きく寄与した。