松井秀喜、伝説の「5連続敬遠」語る 『熱闘甲子園』にゲスト出演

20130726-00000323-oric-000-1-view元プロ野球選手・松井秀喜氏(39)が、来月、阪神甲子園球場で開催される「第95回全国高等学校野球選手権記念大会」の情報番組『熱闘甲子園』(ABC・テレビ朝日系)の初日(8月8日)ゲストとして出演することが26日、明らかになった。

自らも甲子園を沸かせ、1992年の夏の甲子園での“5打席連続敬遠”は、今も高校野球ファンの間で語り継がれている。そんな松井氏が、巨人時代の2002年以来となる甲子園に帰ってくる。「高校野球は、僕にとっては原点」という松井氏。あの夏の“5打席連続敬遠”が「自分が努力する、頑張っていく、力になってくれた」と振り返る。

 当時、星稜高校3年の松井は、2回戦の明徳義塾高校戦で5打席連続敬遠され、チームも敗退。試合後、高野連が急きょ記者会見を開くなど、社会問題にまで発展した。当の本人は「そこまで騒ぐことかな?という気持ちはありましたね」と冷静だった。

 「敬遠自体はあの試合だけじゃくて、それまでも何度もありましたので、ほかの敬遠となんの違いもなかったんですけどね。敬遠されたことに関しては何も悔しさだとか、そういう感情みたいなものはそんなになかったですね。負けたことだけですよね、悔しかったのは。あの作戦に対する気持ち、個人的な気持ちは全然なかったですね。僕も最後の夏でしたし、仲間たちともっと試合したかったという気持ちが強かったので、負けた悔しさだけが残りましたね」。

 それでも、自身の野球人生に大きな影響を与えたことは否定しない。「やはり高校野球のあの甲子園の舞台で、5回敬遠されるっていうことは、過去にも、それ以降も、おそらくなかった事だと思いますので、自分自身があそこで敬遠されたバッターだということを、どこかで証明しなくちゃいけないっていう気持ちが、心の中のどこかにあったと思うんです。
そういう意味ではエネルギーになったと思うし。自分が努力するというか、頑張っていく、力になってくれたんじゃないかっていう気はします」。

 現役の高校球児に対しては「どの選手も当然ながらやっぱり、全力を出し切って、悔いの残らないようにやろうと思ってるだろうし、そうしてると思いますし。ただ野球ですから、必ず結果は出ますよね。勝つチームがあれば負けるチームもあるし、打てるバッターがいれば、打てないバッターがいるし、抑えるピッチャーがいれば、打たれるピッチャーもいるし、結果は必ず出ますけど、でもね、自分がやってきた野球を、思う存分、最高の場所で発揮して欲しいな、ただそれだけですね」と話していた。

 『熱闘甲子園』はABC・テレビ朝日系で8月8日〜22日放送(月〜金 後11:10〜11:40、土日 後11:15〜11:45)。※一部変更の場合あり、雨天等で全試合中止時は放送休止・大会終了まで放送期間延長あり