上原多香子さんの名誉を棄損…文春側に賠償命令

女性グループ「SPEED」の上原多香子さん(30)が、暴力団との関係を指摘した「週刊文春」の記事の見出しで名誉を傷つけられたとして、発行元の文芸春秋側に損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁は24日、同社側に110万円の賠償を命じる判決を言い渡した。

 畠山稔裁判長は「原告と暴力団との関わりは認められず、見出しは芸能活動に深刻な打撃を与える内容だ」と指摘した。

 問題となったのは、同誌2011年9月15日号。上原さんがテレビの情報番組で紹介した東京・西麻布のビルに暴力団関係者の出入りがあるとの記事に、「暴力団排除条例に狙われる黒い芸能人」との見出しを付け、上原さんの名前と顔写真を掲載した。同社側は「見出しは論評に過ぎない」と主張したが、判決は「見出しは原告に対する人身攻撃に等しく、公正な論評にあたらない」とした。

 文芸春秋の話「控訴を含め、対応を検討する」