4割「生活苦しい」=「ゆとりある」1割弱―厚労省

20代以上の男女の約4割が生活が苦しいと感じ、ゆとりがあるのは1割弱―。厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は24日、「生活と支え合いに関する調査」の結果を公表した。
 調査は5年ごとに行われ、今回は昨年7月に実施。全国約1万1000世帯が対象で、20歳以上の約2万1000人が回答した。
 現在の暮らし向きについて3割が「やや苦しい」と回答し、「大変苦しい」も1割あった。一方で「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」は合わせて1割弱。約半数は「普通」と答えた。
 「苦しい」と答えた人の割合が最も高いのは40代無職男性の71.9%。次に30代無職男性の66.9%が続いた。苦しいと答えた割合が最も低いのは、80歳以上の無職男性と女性の各22.4%だった。
 生活水準を5年前と比べた場合、約半数は「ほとんど変わらない」と答えたが、「悪くなった」「かなり悪くなった」と感じる人も4割に上った。
 東日本大震災の影響については、17.6%の人が「家族や友人・知人との絆が強まった」と答えた。一方で「収入が減った」と回答した人も全国で10.4%を占め、40代後半の男性では19.9%に上った。