復帰のダル「きょうは直球」 相性悪いイチローも打ち取る

20130723-00000540-san-000-3-viewメジャーで初の故障者(DL)リスト入り。登板間隔が15日間と最長になっても、レンジャーズのダルビッシュは影響をみじんも感じさせない好投を見せた。一回、先頭のガードナーに追い込んでから死球を与えたが、表情をまったく変えず、その後も淡々とヤンキース打線を抑えた。

「その日の一番いい球を投げるのが僕のスタイル。今日はフォーシーム(直球)だった」と、150キロ超のまっすぐでストライクを先行させた。これまで相性の悪かったイチローも第1、第2打席はともに94マイル(約151キロ)の直球で、第3打席は緩急を生かした66マイル(約106キロ)のカーブで三ゴロに打ち取った。

 球宴後初戦のマウンド。先発の柱として後半戦に向け「準備を怠らないこと。そこだけは守りたい」と話したように、15日間を有益に使ってきた。球宴では2011年サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)右腕のバーランダー(タイガーズ)と意見交換。心身ともにリフレッシュも図り、昨年最も成績を落とした夏場を乗り切るため、下半身の強化も徹底してきた。

 病み上がりもあってか七回途中2安打無失点、90球で降板。ワシントン監督から交代を告げられると、「想定していなかった」と驚いた様子も見せるほど状態のよさを感じていた。連敗中のチームとって後半戦初勝利となり、「いい雰囲気じゃなかったので勝ちが取れたのは大きい」と自身9勝目に納得していた。