仁志敏久さん「野球界に恩返し」筑波大大学院に進学

20130715-00000011-dal-000-5-view巨人などで活躍した仁志敏久さん(41)が筑波大大学院の試験に合格し、来年4月に入学することが14日、分かった。人間総合科学研究科の体育学専攻で、今後の野球人生への糧となる知識などを身につけることになる。

 論文や面接などの試験を受けていた仁志さんの元に合格通知が届いたのは13日。巨人や米独立リーグなどでの顕著な実績に加え、野球のコーチ学をテーマに書いた論文も決め手の一つとなったようだ。仁志さんは「将来、野球界に恩返しするためにも、外から一度勉強をしようと思いました」と意欲を見せている。

 これまでも、現役引退後は野球界のために積極的に活動してきた。4月には、自身のコーチングメソッドを軸にした「仁志ベースボールアカデミー」を開校し、6月7日から今月12日まで週1度の「プレスクール」を開催。小学生の高学年を対象に、実戦につながる打撃と守備や、野球に必要なジュニア育成フィジカルトレーニングの指導などを行った。

 10年9月には米独立リーグ「サザンメリーランド」でも臨時コーチを務めるなど、すでに実績も十分の仁志さん。野球界への恩返しのために、大学院でさらに貪欲に勉強に励む。

 ◆仁志 敏久(にし・としひさ)1971年10月4日、茨城県生まれ。41歳。95年ドラフト2位で巨人入団。二塁手として99年から4年連続ゴールデン・グラブ賞。06年オフに横浜へ移籍、09年9月に退団。10年3月に米独立リーグ「ランカスター・バーンストマーズ」入団、同6月に現役引退。同9月に独立リーグ「サザンメリーランド」の臨時コーチを務めた。右投右打。