SMAP・中居も否定した、元モー娘。保田の“センターに立ちたい”願望。

人気アイドルグループSMAPは、各々のメンバーがグループにおける自分の役割やイメージの重要性を自覚しているといわれる。リーダーの中居正広(40)はSMAPの初期から、メンバーやその近況を紹介するMC的な役割をライブで担っていたのだ。

7月10日深夜に放送された『ナカイの窓』(日本テレビ系)“新旧アイドルSP”の中で、元モーニング娘。の保田圭(32)が現役時代に激しいセンター争いがあったことを明かした。

保田によるとモーニング娘。は、ソロとしての活躍を夢見ている者の集まったグループだったという。メンバーの一人一人がライバルであり、仲良しグループではなく常に緊張感が漂っていたらしい。

たとえばモーニング娘。のセンターとして活躍していた当時の安倍なつみ(31)には、他のメンバーからの風当たりが相当強かったそうだ。彼女が音程を外すことがあれば「センターなんだから、ちゃんと歌ってよ!」と厳しく指摘され、その流れから激しい言い争いになることも。“センターに立ちたくても、立てない”メンバーにとって、安倍への要求はかなりハードルが高かったのだ。

保田の話を聞いていた中居正広は、「そんなにセンターに立ちたい?」と厳しい質問を投げかけた。続けて「センターに立つタイプじゃないって、分かるじゃん」と、保田を見つめる中居。すると保田は、「それが分かるまで時間がかかったんです」と苦笑いしながらうつむいてしまった。

SMAPというグループが大きく成長するために、メンバー内には役割分担が共有されているという。そしてグループが解散せずに活躍を続けるためには、“個”の力も強くしなければならない。過去の同番組で中居は「これでSMAPとして、やっていける」と実感したのは、草なぎ剛が1997年に連続ドラマで主演を務めたことだと述べている。

“センターに立ちたい”とメンバー同士が切磋琢磨することは、必ずしも悪いことではない。没個性にならず一人一人のキャラクターを生かすことは、今のアイドルグループには大切な要素である。しかしそこには組織として個性的なメンバーをまとめられる、強力なリーダーが必要になるだろう。中居がグループのあり方について語り出すと、場が張り詰めた空気になる。すると「俺がボーカルやったら、SMAPが崩壊する」と笑いを誘うのが、また中居らしい気のつかい方だった。