就業の目標、1位は仕事と家庭の両立=学部学生調査

大学生が仕事に就く際、最も重視する目標は「仕事と家庭生活の両立」――ブランドコンサルタントのユニバーサムは7月9日、学部学生6,000人をオンライン調査した結果を公表した。

目標の2位は「雇用の安定」で、「理想、信条への献身」が3位だった。調査に回答したのは主に、シンガポール国立大学(NUS)、南洋理工大学(NTU)、シンガポール経営大学(SMU)、シンガポール経営学院の学生。

「競争社会を楽しむ、知的好奇心を満足させる」が4位、「リーダー、管理職になる」が5位、「国際的キャリアを積む」が6位、「起業、創造性」が7位、「自立」が8位、9位が「その道のエキスパートになる」だった。

人材業の関係者によると、若者の多くは無給休暇をとることや転職をためらわないことが、この調査で理解できたという。

レミュネレーション・データ・スペシャリスツの幹部は「若い世代は仕事のために個人生活を犠牲にするつもりはない。両立できない場合、その仕事をやめる」と語った。

大卒後、しばらくは親の面倒を見る必要がない、というのも自分の希望を優先する理由になっているようだ。

人材業の関係者は、若者のこうした傾向を配慮した社員保持のための方策を企業は工夫すべきとしている。