経団連、「就活」繰り下げ=大学3年3月から―政府要請受け改定

20130617-00010002-wordleaf-000-1-view経団連は8日の会長・副会長会議で、大学生を対象にした企業の採用ルールの改定を決めた。安倍晋三首相からの就職活動繰り下げ要請を受け、会社説明会などの解禁時期を大学3年生の3月(現行3年生の12月)、選考開始を4年生の8月(同4年生の4月)に見直す。2016年卒(現在の2年生)の就職活動から適用する。
 これに伴い、採用ルールの名称も従来の「倫理憲章」から「指針」に変更。政府が検討中のインターンシップ(就業体験)などの取り扱いも盛り込んだ上で、今秋、正式にまとめて公表する。
 米倉弘昌会長は8日の記者会見で、採用ルールの改称について「従来の自主的なルールと位置付けが異なる」と説明。これまでは、経団連方針に賛同する企業のみを対象にしてきたが、今後は原則、全会員企業に協力を要請する。ただ、従わない企業に対する罰則規定を設けるのは困難な見通しだ。