白バス SC鳥取のHP白ナンバー「バス料金」を「募金」に修整 「任意」徴収と社長釈明

サッカーJ2のガイナーレ鳥取を運営するSC鳥取(塚野真樹社長)や同社の女性営業課長(36)らが営業用でない白ナンバーのマイクロバスを無許可で有償運行したとして、道路運送法違反(有償運送)容疑で書類送検された事件で、ガイナーレのサイトにあったバス料金の表示が、運行数日後に「料金」から「募金」に書き換えられていたことが2日分かった。

 県警によると、SC鳥取は2月24日にJ2ガンバ大阪との練習試合を開催した際、片道100円を徴収し、米子市内の臨時駐車場と試合会場間をマイクロバスで観戦客を運んだとされる。利用者から県警などに通報があった25日には、サイトに「料金片道100円」と表示されていたが、翌日には「募金片道100円」と書き換えられていたという。SC鳥取は25日、鳥取運輸支局からこの問題について問い合わせを受けており、県警は証拠隠滅を図ったのではないかとみている。

 米子市内で2日開かれた記者会見では、塚野社長が「募金で試合運営費を捻出しようとした。当日の運営や営業担当者はバスの車外で募金を受け取れば運賃には該当しないだろうという認識だった」と釈明。バスの車内には「募金片道100円」と掲示し、「任意」の運営募金として声をかけていたと説明した。同社は再発防止のため、営業や事業など各部門を監督する「統括部」を今春新設したという。集めた約19万円は寄付するとしている。