パンから縫い針、コンビニ導入の自衛策とは

千葉県でコンビニエンスストアの食パンなどから相次いで縫い針が見つかっている事件で、2日も新たにカレーパンから針が見つかりました。犯人の目的は何なのか?コンビニ側はある機械を使った自衛策に乗り出しました。

 千葉県内のコンビニで、食パンなどから相次いで縫い針が見つかった事件。2日、新たに別のコンビニのパンからも針が見つかりました。

 新たに針が見つかったのは、流山市向小金にあるコンビニエンスストアで、2日午前6時ごろ、袋入りのビーフカレーパンを購入した男性が、「カレーパンを一口食べたら縫い針の頭が見えた」と食べかけのカレーパンを持って、返品に訪れたということです。男性に、けがはありませんでした。針は長さおよそ5センチで、全体がカレーパンの中に入っていて外からは見えない状態だったということです。

 「今までそんなの気にしたこと なかったので、本当怖いなと」(近所の男性)
 「許せないですよね」(近所の女性)

 これまでに、このコンビニからおよそ170メートル離れた別のコンビニでも、3日前にパン3個の中から縫い針が見つかるなど、千葉県内では、先月から今月2日までにあわせて7件、10本の針が、コンビニやスーパーで購入したパンやコロッケなどから見つかっています。

 「自分のお店ではそこまでチェックできるか自信がないですよね」(近所の食品店の男性)

 相次ぐ食品への針の混入に、対策はあるのでしょうか。

 セブンイレブンでは被害のあった店を含めた近隣のおよそ30の店舗で、ミニストップでは被害があった店舗で、「検針器」を使って針の混入がないかどうか調べるなど対策に乗り出しています。

 「こちらが一般的な検針器です。針のような金属に反応して音がします。パンに針をさしたものをかざすと音がします」(記者)

 一方、針の刺さっていないパンをかざしてみても反応しません。検針器のメーカーによりますと、パンの厚みや金属の大きさなどにもよりますが、袋に入ったままの状態でも十分反応するということです。

 犯行の目的は、いったい何なのでしょうか。警察の調べによりますと、先月29日に流山市内のコンビニで起きた事件では、防犯カメラに店内をうろつく不審な男が映っていて、年齢は20歳くらい、マスク姿でメガネをかけていたということです。この男と似た人物が、流山市内で事件があった別の店の防犯カメラにも映っていたということです。警察は、少なくとも流山市内で起きた4件については同一犯の可能性もあるとみて偽計業務妨害などの疑いで捜査しています。