地球大接近の巨大小惑星が無事通過 直径2.7キロ

20130531-00010003-sorae_jp-000-1-view巨大な小惑星「1998QE2」が31日、衛星を伴って地球の近くを無事に通過した。

米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)は米東部標準時間午後5時、短文投稿サイトの「ツイッター」上で小惑星が無事に地球を通過したと発表した。

1998QE2は、地球から約580万キロの距離まで接近したが、それでも地球から月までの距離の15倍以上も離れていたため、衝突の危険はなかった。

この小惑星は、1998年8月19日に発見されたことから、1998QE2と名付けられた。「Q」は8月を意味する。直径約2.7キロと巨大で、さらに直径約610メートルの衛星を伴っており、地球に衝突すれば世界規模の大惨事となる恐れもあったため、NASAは監視を続けていた。

1998QE2は最終的に、木星軌道と火星軌道の間に存在する外部小惑星帯に向かう。

ジェット推進研究所によると、この小惑星は2028年7月12日に再び地球に接近するが、その時は今回よりもさらに遠い、地球から約724万キロ離れた空間を通過すると予想されている。

また200年以内に今回よりもさらに近い距離まで接近するが、科学者らは衝突の心配はないと見ている。