水道貯水槽で水遊び?ボートや男性用パンツ発見

20130601-00000021-yom-000-1-view兵庫県宝塚市は31日、水道水の供給施設「月見ガ丘配水池」(宝塚市平井山荘)のコンクリート製の建物内にある貯水槽からレジャー用ボートが見つかったと発表した。

 屋上にある点検口のふたの鍵が壊され、周囲に競泳用ゴーグルなどが残されていたことから、何者かが侵入し、水遊びなどをしていた可能性があるという。周辺住民から健康被害の訴えはないが、市は「いったい誰がなぜ……」と困惑。近く建造物侵入容疑で宝塚署に被害届を提出する。

 市によると、同配水池は浄水場から送られてきた水を一時貯蔵し、周辺の約400世帯(約1000人)に供給。建物内には貯水槽(縦3・8メートル、横6・7メートル、深さ3・4メートル)が二つある。

 30日午後1時30分頃、貯水槽の水位計の点検に来た市の委託業者らが、屋上に二つあるふたの一つが開けられ、中にボート(長さ約1・9メートル、幅約1メートル)とオール2本が浮いているのを発見。屋上には男性用のハーフパンツやサンオイル、簡易型のテントもあり、壊された南京錠が見つかった。

 今年3月の点検では異常はなかったという。建物は高さ約2メートルのフェンスで囲まれており、何者かが乗り越えて入ったとみられる。

 ボートが見つかった貯水槽の水位は当時、約2メートルだった。水質は検査の結果、問題なかったが、市は貯水槽の内部を洗浄し、30日から使用を停止した。