福田理事のわいせつ行為認定、柔道界から追放へ

全日本柔道連盟(全柔連)の理事によるわいせつ問題で、全柔連の特別調査チームは31日、東京都内の講道館で会合を開き、行為を認めた福田二朗理事(76)を、柔道界からの事実上の追放に当たる会員登録の永久停止とする処分案をまとめた。

 6月11日の理事会で承認される見通し。一時預かりとしていた福田理事の辞表は、提出された5月28日付で退任扱いとなった。

 調査チームは、福田氏と被害女性に聴取した結果、2011年12月、福田氏が女性の体を触るなどのわいせつ行為を行ったと認定。その上で「女性に与えた恐怖、ダメージは大きい」などとして、規定の中で最も重い永久停止処分を科すことで意見がまとまった。

 全柔連は今年2月、準強姦(ごうかん)罪に問われて懲役5年の判決を受けたアテネ、北京五輪金メダリストの内柴正人被告(34)(控訴中)を永久停止処分としている。