シャープ 給与と賞与カット延長

シャープは30日、今年9月まで実施する予定だった管理職と一般社員の給与と賞与のカットを、今年度下期にも延長する追加の経営改善対策を発表した。一般社員は賞与の半減を継続し、月給の削減幅を7%から2%に圧縮して継続する。今回の改善対策で2014年3月期に新たに約100億円の経費節減を見込む。シャープは14年度の連結最終(当期)損益の黒字化を計画しており、人件費削減で収益改善を急ぐ。

 一般社員は昨年10月から1年間、月給を7%カットしていたが、今年10月以降も半年間、削減幅を2%に縮小して続ける。賞与は昨夏比の半減を継続する。時間外手当や出張関連手当の引き下げも継続する。

 管理職(本社の課長級以上)は、昨年10月から月給を10%カットしていたが、今年10月以降は5%に縮小して半年間継続する。賞与は昨夏比の半減を継続する。

 給与・賞与カットの対象は、シャープ本体と同じ給与体系の連結子会社で働く約2万3200人。一方、取締役など役員報酬はすでに20〜55%カット。賞与は業績が回復するまでゼロと決めている。