「コンビニATM」に関するアンケート、”手数料”への誤解が多数ある事が判明!

買い物や旅行の予約、保険の加入など、今ほとんどのことがネットでできるようになっています。もちろん銀行も、ネットバンキングを使えば24時間いつでも残高照会や振込みができます。ただ、どうしてもネットではできないのが現金の出し入れ。こればかりはATMを使わざるをえません。

最近は銀行だけでなく、コンビニATMが増えていて、以前より便利になっていますが、コンビニATMを使ったことがないという人もまだまだ多いようです。マイナビが4月下旬に全国の男女1000人を対象に行ったコンビニATMに関するアンケート調査の結果を見てみましょう。

「コンビニATMを使ったことがありますか」という質問に対して、「はい」が約70%、「いいえ」が約30%でした。かなりの人が利用しています。

コンビニATMを利用したことがある人に対して「コンビニATMを利用する際に手数料を気にしますか」と尋ねると、94.7%の人が「はい」と答えており、「コンビニATMを利用するとき手数料を支払っていますか」という質問に対しては、55.2%の人が「いつも無料で利用している」、20.0%の人が「無料で利用することが多い」と答えています。

最もよく利用されているのは「セブン−イレブン」のATMで約54%、その理由の第1位が「ATM手数料が無料だから」(47.5%)だったことからも、コンビニATMのポイントは手数料であることがわかります。

一方、コンビニATMを利用したことのない人にその理由を尋ねたところ、「手数料がかかる」が37.3%、「必要性を感じない」が19.0%、「セキュリティ面が不安」15.8%、「使い方がよく分からない」が12.3%、それに「なんとなく使わない(理由はない)」が15.5%でした。

自由回答欄を見ても、コンビニATMは手数料がかかると思い込んでいる人もいるようです。実際には、ネット銀行だと手数料がいつでも無料、あるいは一定回数まで無料というところもあるし、多くの人が利用しているメガバンクや地方銀行でも、一定の時間帯や条件を満たすと手数料が無料になったりします。さらに、ろうきん、JAバンク、信用金庫などでも手数料を無料にすることは可能です。

「コンビニATMは手数料がかかるからイヤ」という人には、自分が利用している金融機関のホームページなどをチェックして、どのコンビニで、どの時間帯に、どんな条件で無料になるのか調べてみることをおすすめします。

「セキュリティ面が不安」という回答もありましたが、この点はどうなのでしょうか。例えば、セブン−イレブンにあるセブン銀行のATMの場合、機械の左右についたてがあり、本体には後方が見える防犯ミラーがついています。暗証番号を入力する部分も少し奥まったところにあるので、横からあるいは後ろからのぞき込んでも画面や暗証番号のボタンは見えにくくなっています。

機械には防犯ボタンもついており、コンビニの明るい店内であれば店員さんや買い物客もいるので、ATMから引き出したお金を奪われるという可能性も低いと思われます。

「使い方が分からない」という人もいますが、手順は銀行ATMとほぼ同じなので、一度使ってみるといいですね。まず最初にカードを入れると取引が始まります。

アンケートの結果から、コンビニATMを使っている人は、わざわざ銀行まで行かなくてもすむことや、銀行のATMが使えない時間帯でもお金の出し入れができることにメリットを感じていることがわかります。

「旅行や出張先などで自分の利用している銀行のATMがなかったときコンビニATMがあってよかった」、「昼間、銀行へ行く時間がないのでコンビニATMが便利」、「急に現金が必要になったとき、特に夜遅い時間にコンビニATMがあって助かった」という声が数多くありました。

また、お金を引き出すだけでなく、「旅行の幹事として参加者から集めた旅行費」や「結納で受け取ったお金」など多額のお金を持ち歩くのが心配で、近くのコンビニATMで入金したという人もいました。こういう使い方もできるわけですね。

コンビニATMを使えばいつでも現金を引き出せるからといって、無計画にお金を使ったりムダ遣いをしたりするのは困りますが、残高をきちんと管理できれば、コンビニATMはとても便利です。使ったことがないという人、なんとなく使わないという人も、一度利用してみると、その便利さがきっとわかると思います。