練馬一家5人殺害事件 朝倉幸治郎

事件当時年齢:48歳

犯行日時:1983年6月28日

罪状:殺人、死体損壊

事件名:練馬一家5人殺害事件

事件概要:東京都杉並区の不動産業朝倉幸治郎被告は、練馬区の会社員(当時45)が住んでいた木造二階建て住宅と土地624平方メートルは住宅、敷地を1億280万円で取得した。住宅と土地は会社員の義父が持っていたものだったが、経営する会社が行き詰まったため、競売にかけられたものだった。
 朝倉被告は6月末を期限に、別の不動産業者に1億2950万円で転売する契結を結び、会社員に再三、立ち退きを求めたが、会社員は拒否。一度は民事裁判に訴えたが、会社員が転居を認めたため、訴えを取り下げた。しかし家人は態度を変え、再び転居を拒否、住宅に居座った。会社員やその妻、さらに義父は朝倉被告に冷酷な態度をとり続けたといわれる。そのため朝倉被告は、「一家全員を殺し、立ち退いたように見せかけよう」と思い立った。
 1983年6月27日午後3時頃、朝倉被告は会社員宅を訪れ、居合わせた妻(当時41)、二男(当時1)を金槌で殴り、三女(当時6)の首を絞めて3人とも殺害した。まもなく帰宅した二女(当時9)も首を電気コードで殺害。夜になって帰宅した会社員もマサカリで斬りつけて殺害した。その後、風呂場でのこぎりや植木ばさみなどを使い遺体をバラバラにした。
 長女は臨海学校に行っていたため、難を逃れた。

拘置先:東京拘置所

死刑執行:2001年12月27日 66歳没